about

dracom

公演芸術集団dracom(ドラカン)。
1992年、dracomの前身となる劇団ドラマティック・カンパニーが、大阪芸術大学の学生を中心に旗揚げ。1997年の第7回公演『空腹者の弁』から作風が一変したのを機に、1998年1月に一部の関係者の間で使用されていた「ドラカン」という略称をそのまま集団名とすることになった。現在は大阪は北摂を拠点としている。
ユーモアあふれるシュールな作品から社会問題を扱ったシリアスなものまで作風は様々。代表作として、箇条書きに近い言葉の群れをいかにも会話しているように演出した『空腹者の弁』や、劇場を借りている時間をフルに使った20時間の作品『Green』、キーワード「ハムレット」で検索して集積したネット上の情報をコラージュした『特集ハムレット』、録音した台詞と俳優のパフォーマンスをずらすことで、観ている者に奇妙な感覚を与える『もれうた』、『事件母(JIKEN-BO)』、美術館で絵画を鑑賞する者とイヤホンガイドの音声がユーモラスに絡み合う『gallery』、10~15人用キャンプテントで上演したサイトスペシフィックな作品『方々の態』、人が死にいたる時間をシンプル且つ大胆に描いた『ソコナイ図』、ルールがわからないスポーツを競技し続ける不条理劇『今日の判定』、言葉の通じないふたりの俳優が自ら操作する字幕を読みながら上演する『釈迦ヶ池 Der Buddha -Teich』等。
過去には
大阪の小劇場ウイングフィールドの「再演大博覧会」に2度の参加の他、演劇計画2004と2007に参加(2007はリーダーの筒井が京都芸術センター舞台芸術賞を受賞)。その後にもTPAM2008、精華演劇祭vol.12、フェスティバル/トーキョー2010、Sound Live Tokyo 2014(カナダの劇団Small Wooden Shoeとのコラボレーション公演)、Nippon Performance Night 2017、2019(デュッセルドルフ)、東京芸術祭ワールドコンペティション等、国内外のあらゆる機会に精力的に参加している。

[連絡先] dracom制作部( E-mail: info@dracom-pag.org )

dracom メンバー

筒井 潤 ( Jun TSUTSUI )
演出家、劇作家、dracomリーダー。2007年京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2014~16年セゾン文化財団シニアフェロー。公益社団法人日本劇団協議会機関紙『join』86号特集記事「私が選ぶベストワン2015」において、毎日新聞大阪本社学芸部の畑律江氏がベスト1演出家に選出。2018年11月ニューヨークのSegal Center Japanese Playwrights Project 2018において、日本現代演劇の優れた作品の1つとして代表作『ソコナイ図』が選出された。
dracomの活動の他、過去には桃園会、『新長田のダンス事情』、『滲むライフ』(Dance Box)、『Silent Seeing Toyooka』(城崎国際アートセンター)、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主催『破壊の子ら』などで演出、ルリー・シャバラ『ラウン・ジャガッ:極彩色に連なる声』(KYOTO EXPERIMENT 2021)の空間演出を担当。また、山下残、マレビトの会、KIKIKIKIKIKI、維新派、桃園会、羽鳥嘉郎、akakilike、悪魔のしるし、ホー・ツーニェン、荒木優光などの公演や作品に参加等、様式やジャンルを問わない活動で注目されている。  筒井潤の活動経歴(ここをクリック)

鎌田 菜都実 ( KAMADA Natsumi )
俳優。大阪出身。大阪市立大学理学部地球学科卒。2013年、dracomに参加。dracom 祭典2013 『方々ノ態(in OSAKA, Kitakagaya)』が初舞台。代表作として、日独共同製作のdracom作品『釈迦ヶ池 – Der Buddha-Teich』(2019年)など。

松田早穂 ( MATSUDA Saho )
俳優。京都大学文学部卒業。2010年『事件母(JIKEN-BO)』でdracom初参加。近年の出演作は、dracom『しじまの夜がこだまする』、ベビー・ピーの旅芝居『ラプラタ川』、したため♯7『擬娩』、Continue関連企画case.2『本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない』(作・岸井大輔/演出・和田ながら)。

 

dracom 登録メンバー

イトヲ( ITOWO )

俳優、演出。関西大学 演劇研究部学園座にて、演劇活動を開始。卒業後、芸名『イトヲ』で活動。演劇集団ゲロリスト『難問奇問』(演出・脚本:永渕大河)、街のトリカブト屋さん『熱き心に 〜センチメンタル・レクイエム〜』(演出:フランキー仲村)、万博設計『リボルバー』(演出:橋本匡市)などに出演。

稲葉俊( INABA Shun )

俳優、劇作家、演出家。和歌山県出身。立命館大学卒。在学中、劇団西一風に所属、第2回京都学生演劇祭最優秀賞を受賞。2014年に劇団走馬灯を旗揚げ、脚本・演出活動を開始。2016年12月から1年かけて、記憶喪失を題材とした『自己再生』(出演)『自己再生 ex.2』『贋作 自己再生』を上演した。

岡村ゆきを( OKAMURA Yukio )

大学在学中に演劇活動を開始。渡米し、UCSDなどで演技を学ぶ。『たんじょうかい#2』『たんじょうかい#3』(dracom)、『極道、農家、正義の泡立荘』(喀血劇場)、長編映画『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』(harakiri films)などに出演。ドキュメンタリー映画『機械』の日本語字幕なども担当。

住吉山実里( SUMIYOSHIYAMA Minori )

アーティスト/ダンサー/俳優。大阪出身、横浜在住。京都工芸繊維大学卒業。数々の演出家の作品に出演するとともに、2010年より自身の創作をはじめる。2017年より完全無言、筆談のみで対話を試みる『筆談会』を開催。2019年、アートコレクティブorangcosongを創設し、アジア各都市で活動している。

高山玲子( TAKAYAMA Reiko )

アーティスト/俳優/体メンテナンス体操主宰。俳優として活動する中で得た身体を活かし、自身の経験や記憶を核に用いた作品を創作、発表している。アート・コレクティブ few phew pur(フュー ヒュー ピュー)としても活動を行う。2019年 ACYクリエイティブ・チルドレン・フェローシップ、2020年 ACY-U39アーティストフェローシップ。

出井友加里( DEI Yukari )

大学在学中から演劇を始める。2010年より「ティッシュの会」というユニットで演劇活動をおこなっている。ティッシュの会では、テキストを用いず俳優が散漫に発した言葉から作品を構成する手法をとることが多い。演出家として「こまばアゴラ演出家コンクール2018」一次審査に選出された。

電電虫子( DENDEN Mushiko )

福岡県出身。神戸大学在学中に演劇活動を始める。所属団体である冷凍うさぎでは、宣伝美術・俳優として参加。dracom祭典2017『空腹者の弁』、dracom『ソコナイ図』(2018)、dracom『ソコナイ図』東京芸術祭ワールドコンペティション2019参加公演 などに出演。

松岡美樹( MATSUOKA Miki )

俳優。大阪府出身。劇団P-COURT所属。大学在学中にジャグリングを始め、パフォーマンスの舞台に立つ。ロームシアター京都オープニング事業『やわらかなかぐら』出演後、演劇活動を開始。劇団P-COURTでは旗揚げ公演『ライブ』で演出・出演。


dracom 在籍メンバー(現在はdracomでの活動は休止中)

穴見 圭司 ( ANAMI Keiji )
俳優。
dracom以外での出演としては、桃園会、箱の会、T.P.プロデュース、ウイングフィールドプロデュース『エンブリオン』、突撃ネクタリン、などがある。

村山 裕希 ( MURAYAMA Hiroki )
俳優。
dracomの前身となる劇団ドラマティック・カンパニー結成時からの在籍メンバー。桃園会『のにさくはな』、baghdad café『キンセアニェーラ』、遊劇体#58『鳥笛』『公孫樹下』などに出演。音楽家として、第17回女性芸術劇場『光をあつめて』の作曲・アレンジを担当。『事件母(JIKEN-BO)』以降度々使用されているdracomのジングルも作曲している。

あなみふみ ( ANAMI Humi )
スタッフ。制作業務
日ごろは舞台音響家として活躍しているが、dracomでの活動は最近はしていない。

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