没入感

『ハッピー・エンディング』ハイブリッドバージョンで、VR映像を制作。
避けて通れなかったのはブレヒト。
主人公になる体験を通じて共感を鑑賞者に提供する技術は、観る者の心身を喪失させて創られた感情で占領することにつながるので極めて危うい。これは演劇であればブレヒトの作品とそれ以降に登場した多くの創作や批評から学んだはずだ。しかしいまではVRだけでなく舞台の鑑賞においても没入感を欲望するひとが増えている。そしてその欲望に応えようと技術を磨く創作者がいる。この傾向は何を示しているのか。

 

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