dracom 祭典2008 『ハカラズモ』

スポーツのコートらしき場所で、相手チームを待つ男がひとりいる。「遅刻は負け」というルールのラクロスのプレイヤーだ。しかし、いくら待っていても相手が現れない。そんな中、様々なスポーツのプレイヤーや関係者が集まっては去っていく。一方、そのコートに備え付けられている審判台の上にダンボールが乗っている。その中身についてのエピソードと、勝利を確信してただ待つ男の行動が次第に絡み合っていく。

タイトルの『ハカラズモ』には、日本語の「思いがけず、不意に」の意味のほかに、「“ズモ”=主義」というニュアンスも含めている。不意の出来事や計算外の行動こそが現実世界の基礎を形成するというメッセージが含まれている。前作の『もれうた』で好評を博した演出方法「録音された台詞と俳優の演技のズレ」を発展させた作品。

2008年9月13日(土)、14日(日)京都芸術センター 講堂 10月10日(土)~13日(月)森下スタジオ
(京都芸術センター舞台芸術賞2007 受賞者公演)

[作・構成・演出] 筒井潤

[出演]
穴見圭司 筒井潤 村山裕希
河合良平(インテレ-P) 小坂浩之(桃園会) 松岡里花 横尾文恵

[スタッフ]
舞台監督:浜村修司 美術:柴田隆弘
照明:葛西健一 音響:上山朋子 映像:リング池田
制作:dracom、木原里佳 制作協力:小倉由佳子

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