dracomとしては2回目のオーディションなるものを行いました。
20年以上も活動を続けているのに、2回目。
幸福と言っていいのか、あるいは鈍臭いと言うべきなのか。
それはともかく、
予想を上回る素敵な方々が集まってきてくださっていて、
とてもうれしいです。
はっきり言ってしまいますが、
関西で活躍されている俳優さんに心底魅了されることって、滅多にありません。
ただ、それは単にわたしの勉強不足が原因かもしれなくて、
わたしの知らないところで、素敵なひとが今日も舞台に立っている可能性は
大いにあり得る、
そう考えたのもオーディションを開催してみた理由のひとつです。
で、いざオーディションで無理難題も含めいろいろやっていただくと、
本当にみなさんおもしろくて魅力的なんですよね。
わたしが客として観たことがあって、
正直なところ、大して魅力的に思えなかったひとも!
じゃあ、わたしが普段観ているものは何なの?
オーディションの参加動機を聞いてみると、
多かったのが「このままでいいのか」という不安や疑問でした。
先輩や友人などによる舞台公演はコンスタントに行われている、
そして、ありがたいことに毎度誘われるもんだからそれに出演してる、
つまり、こちらから拒否をしない限り、
出演機会はずっとつながっていって途切れることがない。
稽古も勝手知ったる間柄だからスムーズに進む。
いやぁ、楽しい楽しい…
しばらくはそれで良かったけど、
でも、本当にこのままでいいのか?
と、こういうことだそうです。
…そのことに疑問を持った時点でけっこうもう合格なんですけど。
実のところ、わたしはそういう俳優を集めたいと最初から考えていました。
なぜなら、あるときふと、わたしがその受け皿に相応しいと思ったからです。
だって、友達少ないですから。
そんな自分の立場は、こういうときにこそ活用しなければ。
そうでなければ、ほんとうに、ただ友達が少ないだけになってしまいますから。
何のために、友達が少ないのか、ってことです。